九寸名古屋帯
ちなみに、帯の歴史を紐解くと同音で「名護屋帯」というものもありますが、これは、豊臣秀吉が、朝鮮に出兵した文禄の役の時に、大陸出兵の拠点であった備前(佐賀県)の名護屋に朝鮮からもたらされた漢組の技術で創った帯のことです。唐糸を組んで縄に似ている両端に房を付けたもので、縄帯とも呼ばれたといわれます。
名古屋帯とは、一重太鼓に結ぶ帯のことで、九寸名古屋帯とは、仕立て前の帯巾が9寸の巾の帯のことです。裏に芯ををはって両脇を5分づつ折り込んで仕立てるため出来上がり八寸になります。